2009年 01月 13日
課題を振り返って
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【課題を振り返って】
一晩明けて、昨日の興奮がようやく冷めてきたので、今回登った5.13aの課題について振り返ってみた。
日頃のクライミングの様々なデーターや、トレーニングの内容などを毎日一冊のノートに書き記しているのだが、そのノートを読み返してみてわかったことは、今回、この課題のためにトライした期間は’08年11月22日~’09年1月11日で、延べ8日間24トライかけている。
後半はいつ完登出来てもおかしくないような状況で、ワンテンションが続いていた。
日頃の私は、一つの課題にかけるトライ数は多くてだいたい5~6トライで、それ以上かかる場合は時期早々であると判断してトライを先送りにする。
一つの課題に何十トライもして、たとえその課題が落とせたとしても、それだけではクライミング能力はたいして向上しないと考えているからだ。
その時間と労力があるのならば、その分はクライミング能力の向上のために使いたいと思っている。
しかし今回はあえてそのスタイルを崩してまでも一つの課題のレッドポイントに固執した。
それはなぜか?
実はこの理由がはっきりと自分でわかっていてトライしていたわけではなかったのだ。
冷静になって考えてみて、初めて今回の行動が理解できた。
その理由は、
1.もうすぐ約1年半という期間限定のクライミングバム生活も終了するため、その前にクライミングバムとしての結果を明確な形にしておきたかった。
2.今後、スペイン・九州と、実際のクライミング活動がリアルな岩場での活動に変わって行くため、精神的な準備が必要だった。
以上の二つの理由によるものと考えられる。
2.の理由については、例えばスペインではそれなりの結果を出したいと考えているが、同じ課題にトライするのでも、自分が13a(7c+)を登っているのと、いないのでは、トライする時の精神的な後ろ盾が相当違ってくるのではないかと考えている。
最近特に、メンタル的な状況がクライミングのパフォーマンスに大きな影響を及ぼす事を意識している。
この間、フィギュアスケートの大会をテレビで観ていて、あるスケーターが解説で、緊張しているとそれだけで体に乳酸が溜まるので、そのことがジャンプの後の踏ん張る脚力などに影響してきて、それが失敗につながったりするのだ・・・と、言っていた。
この事はクライミングでも同様で、トライ前にルートに圧倒されて、ナーバスな、ネガティブな精神状態になっていると、それだけで多量の乳酸が体内に生じ、パンプしやすい体になっていると言えると思うし、このことは実際に自分の経験から体感している。
逆に、精神的な後ろ盾があった場合、ポジティブな状況で課題にトライ出来て、それだけで初めから体内の乳酸量に相当の違いが生じるのではないかと思う。
そういう意味での精神的準備である。
今回の例外的な行動を冷静になって改めて考察してみて、このような結論を得ることが出来た。
しかしこれが終わった今、また再び元のスタイルに戻って登り続ける事が出来るようになった。
これからのクライミングのことを考えただけで、ワクワクする気持ちが更に強くなった様な気がする。
そんなわけだが、今日はとりあえずゆっくりレストする事にして、じっくり時間をかけて夕食を作った。
チキンのカリーと野菜のカリー。どちらもネパール風。

野菜のカリー(タルカリ)は、ニンジン、ピーマン、ダイコン、ジャガイモを入れて作った。
一晩明けて、昨日の興奮がようやく冷めてきたので、今回登った5.13aの課題について振り返ってみた。
日頃のクライミングの様々なデーターや、トレーニングの内容などを毎日一冊のノートに書き記しているのだが、そのノートを読み返してみてわかったことは、今回、この課題のためにトライした期間は’08年11月22日~’09年1月11日で、延べ8日間24トライかけている。
後半はいつ完登出来てもおかしくないような状況で、ワンテンションが続いていた。
日頃の私は、一つの課題にかけるトライ数は多くてだいたい5~6トライで、それ以上かかる場合は時期早々であると判断してトライを先送りにする。
一つの課題に何十トライもして、たとえその課題が落とせたとしても、それだけではクライミング能力はたいして向上しないと考えているからだ。
その時間と労力があるのならば、その分はクライミング能力の向上のために使いたいと思っている。
しかし今回はあえてそのスタイルを崩してまでも一つの課題のレッドポイントに固執した。
それはなぜか?
実はこの理由がはっきりと自分でわかっていてトライしていたわけではなかったのだ。
冷静になって考えてみて、初めて今回の行動が理解できた。
その理由は、
1.もうすぐ約1年半という期間限定のクライミングバム生活も終了するため、その前にクライミングバムとしての結果を明確な形にしておきたかった。
2.今後、スペイン・九州と、実際のクライミング活動がリアルな岩場での活動に変わって行くため、精神的な準備が必要だった。
以上の二つの理由によるものと考えられる。
2.の理由については、例えばスペインではそれなりの結果を出したいと考えているが、同じ課題にトライするのでも、自分が13a(7c+)を登っているのと、いないのでは、トライする時の精神的な後ろ盾が相当違ってくるのではないかと考えている。
最近特に、メンタル的な状況がクライミングのパフォーマンスに大きな影響を及ぼす事を意識している。
この間、フィギュアスケートの大会をテレビで観ていて、あるスケーターが解説で、緊張しているとそれだけで体に乳酸が溜まるので、そのことがジャンプの後の踏ん張る脚力などに影響してきて、それが失敗につながったりするのだ・・・と、言っていた。
この事はクライミングでも同様で、トライ前にルートに圧倒されて、ナーバスな、ネガティブな精神状態になっていると、それだけで多量の乳酸が体内に生じ、パンプしやすい体になっていると言えると思うし、このことは実際に自分の経験から体感している。
逆に、精神的な後ろ盾があった場合、ポジティブな状況で課題にトライ出来て、それだけで初めから体内の乳酸量に相当の違いが生じるのではないかと思う。
そういう意味での精神的準備である。
今回の例外的な行動を冷静になって改めて考察してみて、このような結論を得ることが出来た。
しかしこれが終わった今、また再び元のスタイルに戻って登り続ける事が出来るようになった。
これからのクライミングのことを考えただけで、ワクワクする気持ちが更に強くなった様な気がする。
そんなわけだが、今日はとりあえずゆっくりレストする事にして、じっくり時間をかけて夕食を作った。
チキンのカリーと野菜のカリー。どちらもネパール風。

野菜のカリー(タルカリ)は、ニンジン、ピーマン、ダイコン、ジャガイモを入れて作った。
by onsite63
| 2009-01-13 01:17