南蛮峠
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嫁さんのマウンテンバイクを購入してから20年近く経った。
だいぶん老朽化してきたので、シーズンを前に少しずつレストアしていた。
今回新調したパーツは・・・
タイヤ前後、ディレイラー前後、ブレーキ前後、ホイールシャフト前後、各ワイヤー類、ハンドルグリップである。
その他のレストア箇所は、ハンドル、ステムのサビ落とし、塗装し直し、各所グリスアップなどである。
後はサドルとトゥー・クリップを交換予定であるが、とりあえず走れる様になったので、今日は微調整を兼ねて、近所の南蛮峠に走りに行って来た。
南蛮峠は私の住んでいる長岡のすぐ東側にある。
街から峠を越えると、蓬平温泉に達する。
長岡から通常の道を通って蓬平温泉に向かうと、途中、「石彫の道」の看板があり、ここを左に折れて山の中へと向かって行く。
少し登ると高原状の広い農場地帯が広がり、その後、急に勾配がきつくなり、新緑が芽吹き始めた林道へと突入して行く。
途中、様々な草木が至るところで新芽を芽吹かせていて、爽やかな新緑の香りの中をゆっくりペダルを漕いで行く。
登りの途中に「石彫の道」と呼ばれるところがあり、森の中の林道沿いに、たくさんの石の彫刻が並んでいる。
登りはそうとうきついが、道中には気持ちを和ませてくれる草花がたくさん。
こぶしの花も今が見所。コゴメなどの山菜も豊富に揃っている。
しばらく走って、さくらの咲く彫刻の横で一休み。
もうすぐ峠に着く一歩手前に、誰が植えたのか、立派なさくらの並木がある。
さくらの木がかなり太いので、ずいぶん昔に植えられたものと想像出来る。
下界のさくらが散ってしまった頃、ここのさくらの花がピークを迎える。
今日はベストタイミングだった。
このさくら並木を過ぎれば、まだまだ勾配はきついが、峠の展望台がもうそこに手に取る様に見えてくる。
以前はこの登りも、砂利の深いダートで走り難かったが、今では舗装されていて、急勾配ながらも快適になった。
途中、まだ残雪が路面に残るところもあった。
ここを一気に乗り越えると、峠に到着。
ここから長岡の街を見渡すと、緑に囲まれた、本当に美しい街に自分が住んでいるんだなぁ・・・と、実感する。
峠からはダートの道を一気に蓬平温泉に向かって下る。
蓬平温泉といえば、ここでしょ!!
我が、パンク・ジャズ・バンド「中越楽道」のピアニスト、N村君がやっている蕎麦屋「えびすや」さんにて昼食を取る。(ここのウェブサイトでは、中越地震の震災前後の貴重な画像が見れます。)
ちょうど今は山菜が旬。そしてこのお店は山菜料理のエキスパート!
今日は蕎麦と山菜天ぷらをいただいた。
蕗の薹の南蛮味噌和えもごちそうになった。
どれも最高に美味かった。
腹いっぱいになった後は、春の日差しの中を、一般道を通って街までちんたらと一気に下り降りてきた。
最高に気分良く春を楽しめた一日だった。